Shoei’s Blog

スリッパなしでも歩けるフローリングの条件|無垢床材の種類、手入れ(掃除)の方法について

お知らせ

なぜ普通のフローリングはこんなに冷たいのか?

フローリングが冷たい理由には「熱伝導率」が関係しています。

熱伝導率とは、「熱の伝わりやすさ」の事です。

鉄やコンクリートなどの硬い物は熱をすばやく伝えます。

つまり、熱伝導率が高いという事です。

熱伝導率が高いと、触れた時に「冷たい」と感じやすいです。

木などの柔らかい物は、熱伝導率が低いです。

熱伝導率が低いので、触れた時に「温かい」と感じやすいです。

「フローリングは、木で出来ているので、温かいのでは?」

と思われるかもしれません。

ですが、一般的な住宅のフローリングは木ではなく合板で作られています。

フローリングを上から見ると、木で出来ているように感じます。

ですが、フローリングを横から見ると、合板で出来ているのが分かります。

合板は、薄い木材を何層にも重ね接着剤で固定されています。

合板は中身が詰まった硬い構造です。

ですので、鉄やコンクリートと同じように、触れた際に「冷たい」と感じます。

冷たさを感じにくいフローリングはあるのか?

合板で作られたフローリングは複合フローリングと呼ばれています。

複合フローリングは、合板の表面に貼られた化粧材の厚みによって以下の3種類に分類されます。

1.挽き板

2.突板

3.カラーフロア

各複合フローリングについて詳しく解説します。

1.挽き板…天然木を2ミリ程度の厚みに挽いて、合板の表面に貼ったもの

この画像の挽き板の場合、合板の表面に3ミリ程度の天然木が貼られているのが分かります。

2.突板…天然木を0.3ミリ~1ミリ程度の厚みにスライスして、合板の表面に貼ったもの

この画像の突板の場合、合板の表面に1ミリ程度の天然木が貼られているのが分かります。

3.カラーフロア…樹脂シートに木目模様をプリントして、合板の表面に貼ったもの

この画像のように、カラーフロアの場合、横からみても厚みが分からないくらい、薄いシートが貼られています。

ですが、他の複合フローリングと同じく、カラーフロアを上から見ると、まるで本物の木のように見えます。

挽き板、突板、カラーフロア、3種類の複合フローリングを紹介しました。

この中で最も冷たさを感じにくいのが挽き板です。

挽き板を使用したフローリングが冷たさを感じにくい理由は、突板、カラーフロアに比べて、合板の表面に使用されている化粧材部分(木の部分)が厚いからです。

先に、木は触れた時「温かい」と感じやすいと解説しました。

温かいと感じやすい素材部分が厚いほど、より温かさを感じやすいです。

実は、フローリングの種類には、複合フローリングの他に、無垢材のフローリングがあります。

無垢材のフローリングは柔らかくて温かい

無垢材のフローリングは、表面だけ木目を貼り付けた複合フローリングとは違い、すべて木でできています。

断面を見ると、複合フローリングのような合板の層ではなく、一枚の板である事が分かります。

下記の写真は無垢材と挽き板(天然木を2ミリ程度の厚みに挽いて、合板の表面に貼ったもの)を比較したものです。

画像左が挽き板で、画像右が無垢材です。

無垢材の断面を、顕微鏡で見ると、無数の細い管が並んでいます。

これは、木が水分や栄養を運ぶための通り道で、ストローを何本も束ねたような構造になっています。

この構造のおかげで、無垢材を触ると「柔らかくて温かい」と感じます。

ただ、無垢材をフローリングに使用するうえでの注意点もあります。

無垢材をフローリングに使用する場合、無垢床材をそのまま使用する事は殆どなく、塗料を塗ります。

塗料の種類には、天然油脂(オイル)、ウレタン塗装があります。

ウレタン塗装の場合、無垢材の表面を樹脂の膜でコーティングする為、無垢材の特徴である「柔らかく温かい」といった特徴が薄れ、硬く冷たい質感に近づきます。

蓄熱作用で「寒くなりにくい」

さらに無垢材には、室内の暖かさ(日射熱や暖房の熱)をゆっくり蓄え、その後、ゆっくり放出する性質があります。

床暖房のように直接的な熱ではなく、時間が経っても冷えにくく、足元の温度が安定しやすいのが特徴です。

そのため、

「スリッパを履かなくても平気」

「冬でも素足で歩ける」

と感じる方が多いのです。

無垢材の床は、一瞬の温かさではなく、じんわりと続く心地よさを足元から支えてくれる素材です。

フローリングに使われる無垢材について

ここまでで、複合フローリングは冷たく感じやすい。

無垢材フローリングは温かく感じやすい。

という事が分かりました。

そして、その理由は、複合フローリングは硬く冷たい合板で作られており、無垢材フローリングは柔らかくて温かい天然木で作られているから。

という事も分かりました。

実は、無垢材フローリングの中にも沢山の種類があります。

その種類によって、温かさも変わってきます。

ここからは、日本の住宅で使用されている無垢材フローリングについて解説します。

日本の住宅で使用されている無垢材は以下です。

種類説明
冬は暖かく、夏は涼しく、無垢材の良さを実感できます。柔らかく、クッション性に優れているため足腰の負担が軽減されます。
桧は日本の代表的な木材で、古来から、多くの家、神社、仏閣建築に用いられています。香り良く、耐久性、耐水性も高く、水回り、家具、建具など幅広く使われています。
ブラックウォールナット古くから重宝されている材種で、世界三大銘木の一つです。仕上がったときのツヤや触り心地が上質な空間を演出します。
チーク最高級の床材として使用されています。耐久性に優れるため一般住宅だけでなく、店舗などにも使用されています。
マホガニー世界三大銘木の一つです。赤褐色の美しい色ツヤと、磨くほどに輝く縞模様が特徴で耐久性と加工性に優れています。
楢(オーク)フローリングの定番品で欧米ではオークと呼ばれています。酒樽としても使用され耐久性に優れています。
赤褐色の美しい色合いと緻密な木目が特徴の高級広葉樹です。適度な硬さと耐久性があり、加工しやすく、磨くと光沢が出ます。経年劣化で色が深まる特性があります。
楓(メープル)明るく杢目でバードアイと呼ばれる杢目は見る角度や光加減によって美しく変化します。耐久性もある為、一般住宅だけでなく、室内スポーツ施設の床などにも使用されています。
パイン明るい色味と柔らかい質感が特徴の針葉樹木材です。安価で加工しやすく、床材として人気です。傷がつきやすく反りや割れが生じやすい木材です。
タモ硬く弾力性に富むため、家具、フローリング、スポーツ用品に幅広く使われる万能材です。木目が綺麗で、空間に引き締まった印象をあたえます。
花梨世界の銘木として長く愛されています。豊かな色調と光沢にあふれ高級感があります。硬い材質の為、傷がつきにくいです。
ブラックチェリー優しい杢目を持ち、使い込むほど色が深まります。床材だけでなく高級家具などにも使用されています。
白樺(ホワイトバーチ)明るい木肌の白樺は清潔感があり、部屋全体を明るくします。
耐久性に優れている為、木造住宅の土台にも使用されています。
桐は素材が柔らかく温かいです。また調湿効果と相まって快適な住まい空間を作り出しています。幼稚園や老人ホームなどのフロアに利用される事もあります。
防菌、防かび効果に優れているため、アトピー対策にも注目されています。傷がつきにくく、撥水性にも優れ、キッチンなど水回りでよく使われています。

ここからは、各フローリング材の特徴をもう少し詳しく解説します。

杉は柔らかい木なので、歩いた際に柔らかい印象を受けます。

さらに、断熱性も高い為、とくに冬場は木の温もりを感じやすいです。

色に関していうと最初は明るい色ですが、時間の経過と共に飴色に変化します。

また、傷やへこみが付きやすいので、そういった風合いの変化を楽しめる人には向いている素材と言えます。

桧は杉ほどではありませんが、比較的やわらかく断熱性もあります。

桧に含まれる成分(ヒノキチオールなど)により菌やカビが繁殖しにくい為、湿気の多い水回りに向いているフローリング材です。

見た目は美しい木目で、明るく清潔感もあります。

ブラックウォールナット

ウォールナットはオークやメープルと比べると少し柔らかいですが、色が濃い為、多少の汚れや生活キズは目立ちにくいです。

使い込むことで色が少し明るくなります。

オークやメープルと比べても、さらに高価な木材です。

チーク

チークは高い耐水性と耐久性があり、屋外の家具にも使用される優れた素材です。

天然のオイルを含み、メンテナンス性にも優れています。高級感のある木目と色合いで水回りに最適。

一生ものの家具にもおすすめです。

マホガニー

マホガニーは高級家具、アンティーク家具に使用されており磨くほど輝く模様が特徴です。

比較的柔らかい木材のため、傷つきやすく日本では乾燥を防ぐために加湿器の使用、直射日光やエアコンの風が直接当たる場所を避けたりといった配慮が必要です。

楢(オーク)

オークは他の木材に比べると硬い木材で、傷やへこみに強いのが特徴です。

先に解説した通り、硬い木材は熱伝導が高い為、冬場などは冷たく感じやすいです。

はっきりした木目が出やすく、自然な風合いと高級感があり、経年変化で色味が深くなります。

オークは人気材なので、他の木材に比べるとコストは高めです。

サクラ

サクラは硬く、粘りがあり、耐久性が高く、しっかりとした重さと強度があります。

きめ細かい木目の美しさ、ほのかに甘い香りが感じれることがあります。

独特な芳香は自然の温もりを感じさせ、リラックス効果も期待できます。

経年劣化で深みのある色に変化します。

メープル(楓)

メープルは白く均一な色味が特徴で、空間全体が明るく広く見えます。

オークのように木目の主張が強くない為、シンプルなインテリアとの相性が良いです。

メープルは比較的硬い木材で、耐久性が高く、傷やへこみがつきにくいです。

ただ、水跡や汚れが残ると目立ちやすい為、水回りでは注意が必要です。

タモ

タモは黄白色系の色味で硬く、木目もハッキリしています。

オーク材と似ていますが、虎斑がなく軽量、モダンな雰囲気と合う素材です。

乾燥や湿度の影響を受けやすい、水分がシミになりやすいため定期的なオイルメンテナンスが必要です。

花梨

花梨は非常に重硬な素材です。

傷つきにくく、乾燥・収縮に強いためフローリング材として好まれています。

赤系統の色を中心に黄色計の色もあり、表情が様々です。

白樺(ホワイトバーチ)

白樺は淡く白っぽい色合いときめ細やかな木目が特徴です。

北欧テイストなど明るくナチュラルな雰囲気と相性が良く、すべすべとした滑らかな肌触りが魅力です。オークやメープルに比べと柔らかいため、傷がつきやすいです。

栗はタンニンいう成分を多く含んでおり、防虫性や防腐性に優れています。

密度が高く、硬さもあり傷やへこみに強く長く使用することができます。

耐水性も高いため、水回りにもおすすめの素材です。

無垢床材の手入れ(掃除)方法について

普段のお掃除は、掃除機をかけた後に、乾いた雑巾、もしくは固く絞った雑巾で拭き上げます。

天然油脂(オイル)、ウレタンなどで塗装をしている場合は、数年に一度、定期的な塗り直しが必要です。

へこみ等や浅い傷がある場合は、水分を含んだ布を、数時間フローリングの上に置いておく事で、元に戻ります。

とくに、天然油脂(オイル)で塗装している場合、ウレタン塗装に比べて元に戻りやすいです。

無垢床材のこの性質は、無垢材はシートの複合フローリングと異なり、つぶれた無垢材の細胞が水分を吸い込み細胞が膨らむ為です。

シートの複合フローリングの場合は、専門のリペアー屋さん等に依頼する必要がありますが、無垢材の場合、正しい手入れの知識があれば自分で直す事ができます。

昭栄創建の床材について

ここまで様々な床材について解説してきましたが、弊社では、長さ2~3メートルの桧の上小節(じょうこぶし)を使用しています。

無垢の床材は複合フローリングと比較して価格が高くなる傾向にありますが、弊社は卸を通さず直接材木店から仕入れているので費用を抑えて提供できます。

桧は香りが良く、適度に柔らかい床材です。湿気を吸収する為、夏場でも表面がペタペタしません。その為、素足での歩き心地が良いのも特徴です。

特に、カラーフロアと比べると、夏涼しくて、冬暖かく感じます。

また、カラーフロアと比較して柔らかい分、傷やへこみは付きやすいですが自分で補修可能(業者をよばなくてよい)なのも良い点です。

桧のメリットは沢山ありますが、デメリットもあります。まず、カラーフロアと比較して傷やへこみがつきやすく、床面積あたりの価格が高くなります。

また、無垢材は、日焼け(経年変化)するので、家具、カーペットを置いた跡が床に残りやすいです。

弊社は、床を含め天然素材を使用しています。天然素材は、住む側がその素材の特徴を理解し暮らす事で心地よい空間を創造してくれます。

そういった、1つひとつの素材にこだわりを持てる方にとって弊社の家づくりは合っています。

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