理想の平屋を建てる方法
いま平屋が注目されている理由
平屋が注目されている一番の理由は、生涯を通してマイホームを有効利用できるからです。
平屋建てを検討されているお客様は、以下のような事を口にしています。
「祖父、祖母を見ているので、2階建てのお家を建てたとしても、足腰が弱った後は、2階には上がらないのを知っている」
「階段を作りたくない。階段を作るのであれば、その分を収納スペースなどにあてたい」
「将来、子供部屋は物置になる。そう考えると、すべての部屋を1階に配置したい」
住宅は人生において最も大きな買い物であり、生涯使用する物です。
ですので、今だけでなく、何十年も先の事を考えると、平屋が人気なのも納得がいきます。
平屋のメリットとデメリット
では、平屋を建てようと考えた場合、どのようなメリットとデメリットがあるでしょうか?
ここでは、福島県内で平屋を建ててきた弊社の経験からメリットとデメリットを紹介します。
平屋のメリット
平屋のメリットは、先に解説した通り、生涯を通してマイホームを有効利用できる事です。
この他にも、以下のようなメリットがあります。
1.家事動線がシンプル
掃除や洗濯がワンフロアで完結するため家事が楽になります。
通常、家を掃除する場合、掃除機と共に1階を掃除して、階段を掃除して、2階を掃除して。。となります。
ですが、平屋であれば、こういった縦の移動は不要で、1階だけ掃除すれば良いです。
また、洗濯をする場合でも、家族の部屋をまわって布団やシーツを回収する→洗濯をする→干す(デッキや庭)の流れをワンフロアで行えます。
2.家族の気配を感じやすい
家族全員が同じフロアにいるため、互いの気配を感じやすくなります。
家族が家のどこにいるか、なんとなく把握できるので、安心感があります。
3.耐震性に有利
建物は背が高いほど揺れやすくなります。平屋は高さが低いため、地震の揺れが小さくなります。
また、2階建てに比べて上に乗る重量が少ない為、柱や壁にかかる力が小さくなります。
平屋は2階建て住宅のズレ(1階と2階の壁位置の不一致)がない為、力の流れがシンプルでバランスが取りやすいです。
4.メンテナンスのコストが抑えられる
住宅の外壁や屋根は、その素材によって周期は異なりますが、約10年単位でメンテナンス(塗り替え等)が必要です。
平屋は、外壁や屋根の点検、修理がしやすい為、コストを抑えることが出来ます。
5.設計の自由度が増す
平屋は、2階部分がない為、天井の一部を高くしたり、勾配天井にしたりと、高さ方向の設計が自由です。
また、2階部分とのノリ(できるだけ1階と2階は同じ位置に壁を配置したい)の制約もない為、平面方向の設計も自由です。
窓などの開口部も、2階が無い事で、構造的に大きくとる事ができます。
平屋の平面図を見た時に「素敵」と感じやすいのは、こういった、設計をする上での制約に縛られないからです。
平屋のデメリット
もちろん、平屋には、メリットだけでなくデメリットもあります。
以下で平屋のデメリットを紹介します。
1.建築コストが高くなりやすい
家づくりの中で建築コストがかかるのは、床面積の他、屋根と基礎部分です。
平屋は、屋根、基礎部分の面積が2階建て住宅と比較し、広くなりがちです。その為、コストが高くなりやすいです。
2.広い土地が必要
2階建ては部屋を上に積み上げますが、平屋は横に広げるイメージです。
つまり、平屋は2階建てよりも広い土地が必要になります。
2階建てなら主寝室や子ども部屋は2階に置けますが、平屋はこれらの部屋を1階に全て置くので、家の面積は横に広くなります。
広い土地は土地代も高くなるので、その分、家づくりにかけられるお金が減るというデメリットもあります。
3.日当たり・風通しの悪い部分が出やすい
一般的な住宅の場合、居室(長く滞在する部屋)は、L・D・K、和室、主寝室1室、子供室2室です。
建物の角は、4つある為、その角に部屋を配置する事で、二面採光をとる事ができます。
2階建て住宅の場合、建物の角が8つある為、すべての居室を二面採光とする事ができます。
ですが、平屋建ての場合、部屋によっては一面採光となります。
例えば、北側(一日を通して採光が安定しているが、直射日光が入らないので明るさを感じにくい)にしか窓が無い部屋があったりします。
また、平屋の場合、プランニングの関係上、中廊下(廊下の両側が部屋になっている廊下)が出来やすく、風通しが悪くなります。
平屋と勾配天井の相性が良い理由
ただ、こういったデメリットも、勾配天井を採用する事で解消できる部分もあります。
ロフト空間をつくり建築面積を抑える

吹き抜けでできた縦の空間を利用したロフトは、中2階のような空間となり、収納や子どもの遊び場として利用する事ができます。
平屋は建築面積が広くなりがちですが、ロフト空間を有効利用する事で建築面積を抑える事ができます。
高い位置に窓を配置できる
勾配天井に窓(高窓)を配置する事で、建物の奥まで明るくなります。
建物の中央部付近(中廊下や、広いリビングの中央)は、窓から遠く、暗くなりがちですが、そういった場所でも高窓から採光をとることができます。
また、開閉式の高窓を付ければ、換気もしやすくなり、湿気やカビを防ぎ、快適な住環境をつくることができます。
勾配天井の注意点
勾配天井で平屋のデメリットを解消する事はできますが、いくつか注意点があります。
1.空間が大きくなるため、冬の時期は寒くなりがち
勾配天井とした場合、天井が高くなり、温かい空気が天井に流れていきます。その結果、エアコン一台では室内が暖まりにくくなります。
ですので、天井にシーリングファンを設置し、天井付近の温かい空気を床方向に戻してあげる必要があります。

2.夏場の暑さ対策を考える
勾配天井に配置した高窓は、採光、通風の面で有利ですが、夏の暑さ対策をしないと天井付近に熱がこもってしまいます。
ですので、高窓を配置する場合は、自由に開閉できるシェードやブラインドを付けたり、軒や庇、遮熱タイプの窓などを採用して、暑さ対策が必要になります。
福島県で昭栄創建が建てた平屋をご紹介
弊社が完全自由設計で平屋を建てた事例です。

広い範囲が吹抜けになっていて、リビングから外へ出ると勾配屋根からの軒下にウッドデッキがあります。

施主様のご希望によりどっしりとした木で構えた静観な和室も設えました。

施主様のご希望に寄り添い実現した洗練されたデザインと木の味わいが融合した平屋が完成しました。

石調のアクセントタイルと格納式のカウンターテーブル。大きな窓からは光がたっぷり入り、心地よい空間に。

北側スペースにまで採光を考えた造りなので、部屋中が明るく照らされます。高い天井高は平屋の魅力を感じられます。

日当たりもよく光を採り入れられる造り付けのロフト。収納スペースにもなるので、使いやすさも抜群です。
まとめ
多くの方が憧れる平屋ですが、福島県のように比較的、土地に余裕のある地域では、実際に平屋を建てられる方も多くいらっしゃいます。
平屋を建てる場合、希望の間取りに対して、ある程度の土地の広さが必要になります。
一般的に公開されている、建物建築にあたっての坪単価(2階建て住宅)より割高になります。
こういった、平屋を建てる上で押さえておくべき基礎知識は多々ありますので、平屋に興味がある場合は、気軽にご相談頂ければと思います。



